レクチャー後は園内に出て多くの薬草を見学しました。
サントニンの原料、ミブヨモギ、新種改良した山科2号、をはじめ・・・
●漢方生薬ではお馴染みのマオウ、ダイオウ、ウコン、ガジュツ、トウキ、センキュウ、オケラ、コガネバナ、カギカズラ、ハッカ、クチナシ、ゴシュユ、ダイダイ、トチュウ・・・。
●民間薬としてウラジロガシ、ウワウルシ、トウゴマ(ヒマ)、カミツレ、ジャコウソウ(タイム)、エビスグサ、アマ、ギムネマ、ステビア・・・。
沢山の生薬を見ることができて大満足でした。
こちらではお土産としてイブキジャコウソウの苗をお土産に頂きました。大切に育てたいと思います。
山科資料館を後にして醍醐寺にて昼食と見学しました。
楽しい一日を過ごさせていただきました。
宇高 重人
この資料館は京都山科にあります。1934年回虫駆除薬サントニンを含有するミブヨモギの
栽培試験農場としてスタートし、現在では2900種もの有用・薬用植物を栽培する植物資料
館として運営されています。
今回の参加者総勢40名ほど。私は初め
ての参加です。
10時ごろ資料館に到着、まずセミナール
ームで回虫駆除薬「サントニン」開発物語
をレクチャーいただきました。
サントニンは回虫の代謝を阻害し運動性
を失わせる優れた駆除作用があります。
回虫感染率60%を越える言わば「国民
病」だった昭和初期、サントニンの国内生
産にいち早く成功したのが日本新薬だと
の事です。
当時、サントニンの生産はヨモギ科の植
物シナヨモギを原料としていましたが、旧
ソ連が製造販売を独占していたため我国
では100%輸入に頼らざるを得ませんでし
た。
我が国では駆除薬として生薬マクリが一
般的でしたが、臭くてまずいわりに有効率
は低く決して効果的ではなかったことから国内自給に向けて開発が急務だったわけです。
世界中の植物を調査したところ、ヨーロッパの同属植物(後に開発に成功した地(壬生)に因んでミブヨモギを命名)にサントニンが含まれていることを発見し、わずか2g種を取り寄せて栽培を始めました。
十数年の試行錯誤の末、1940年国内初のサントニンの生産に成功したと言います。
その後も他品種との交配を行い初期の10倍近い含有量の植物を作り出す事に成功し、より効率的に生産が行われました。回虫感染者数は激減、我が国での“回虫感染撲滅”に大きく貢献したとの事です。
レクチャーを聴き、サントニン開発に情熱を傾けた研究者の方々の情熱を感じました。種子の入手から栽培を手がけて生産販売を実現させた事。現代の創薬でも同じく長い年月を掛けて研究開発されているのでしょう。本当に頭が下がります。
サントニン ミブヨモギ
エビスグサ
トウキ